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ご挨拶

国際相撲連盟
会長 笹井筆
記念すべき第5回の世界相撲選手権大会が、外務省、文部省、(財)日本オリンピック委員会、(財)日本相撲協会、テレビ朝日のご後援と、日本財団の特別ご協賛を得て、ここ両国国技館において盛大に開催されますことを衷心よりお慶び申し上げます。
ご高承の通り相撲は、長い歴史と伝統をもち、人々が手塩にかけて慈しみ育ててきたわが国の文化遺産であります。単に勝ち負けを争うゲームではなく、礼の重視と心・技・体の練磨によって社会有用の人間形成を目指す武道としての相撲が、今日、広く世界に普及し、数多くの人々に愛好されるまでになりましたことを皆様と共に喜びあいたいと存じます。
世界相撲連盟加盟国が71ヶ国にもなりましたので、本年度からは世界5大陸6地域で本大会への出場権をかけて各大陸相撲選手権大会が開催される運びとなりました。それ自体が相撲の歴史に一時代を画する壮拳と申し上げても決して過言ではございませんが、本大会に参加の各選手が厳しい予選を経て出場する結果、心技ともにレベルアップし、熱の籠ったよい試合が展開されるものと確信いたしております。
本大会のプログラムに、インターナショナル・オリンピック・コミッティのサマランチ会長自らがご挨拶文をご寄稿いただき、同委員会からスポーツディレクターのフェリ氏が正規視察のため、はるばるスイス・ローザンヌからお見え頂くなど、IOCとして並々ならぬ関心を本大会に寄せて頂いております。
本日、大会に参加の選手各位は、本大会の意義を理解し、国家の期待と栄誉を担って、平素鍛えた心・技・体を存分に発揮され、正々堂々の戦いを進めて頂きますとともに、国際親善の実を挙げて頂きますよう希望します。
終わりに臨み、大会の開催と運営にご尽力賜りました大会役員並びに関係者の皆様に深甚なる感謝の意を表し、併せて本大会の成功と更なる発展を祈念してご挨拶といたします。

 

 

 

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